語尾に「ベ」が付く


■語尾の「べ」はいかにも会津弁らしくなる

 最近は方言を取り入れて話すことが流行っているようです。会津を含む「ズーズー弁圏」では「すごい」を「すげぇー」といいますが、いまや若者ばかりでなく、妙齢の女性まで「すげぇー」などと口にします。わたしなどは興醒めしてしまいますが、相手は意に介さずというところです。

 同じように、「行くべ」という言葉もわりあい聞くようになりました。これは、明らかに会津弁などのズーズー弁圏で使われる、語尾に「ベ」を付けた言葉です。
 ただ、この「べ」はズーズー弁圏ではどこでも使われるわけではありません。

 「行くべ」のように、「〜しよう」という場合はズーズー弁圏の多くのところで「ベ」を使います。しかし、同意を示す「んだべ」の場合は、地域によって違います。
 会津や山形では「んだべ」ですが、栃木や茨城、福島県の浜通り地方では「んだっぺ」となります。また、仙台では男が「んだっちゃ」、女が「んだっしゃ」といいます。まあ、最近は女でも「んだっちゃ」というようですが…。

 つまり、会津弁では「〜しよう」も同意するときの言葉でも、語尾に「ベ」を付けるのですから、こうした言葉の語尾に「ベ」を付けるだけでも会津弁らしくなります。
 語尾に「ベ」を付けると、正しい(?)会津弁をしゃべれなくても、「なんちゃって会津弁」らしくなります。会津に行ったら、臆さずに使ってみてください。