
や・ら・わ行
やせんま(やせうま) 背負子
やっけ 厄介、面倒、世話
用語使用例:太郎がら「やっけ」なごど頼まっちまって困っつまった(太郎から面倒なことを頼まれちゃって困ったよ)
やっこい(やっけ) 軟らかい
用語使用例:ちょう(今日)のまんまは「やっこく」た(炊)げだな(今日のご飯は軟らかく炊けたね)
やっちゃがね(やぢゃがね) 役に立たない
用語使用例:このきけぇ(機械)はすぐにぼっこわれて「やっちゃがねぇ」(この機械はすぐに壊れてしまって役に立たない)
やっちゃぐね やりたくない 「やっちゃがね」とは1字違いで、意味はまったく違うことに注意
用語使用例:「これがら田んぼの草取りすんべ」「いまは『やっちゃぐね』」(「これから田の草取りをしよう」「今はやりたくないよ」)
やなさって 翌々々日、しあさって
やや(ややっこ) 赤ちゃん
用語使用例:「こんどの『ややっこ』はおなごでめんこい」(「今度の赤ちゃんは女の子でかわいいのよ」)
やろめら あいつら、男たち 野郎の複数形なので、主に男たちを意味するが、その集団に女性が入っていても「やろめら」ということがある。良い意味でも悪い意味でも使われる
用語使用例:さっちまでそごで遊んでだ「やろめら」はどごさいった?(さっきまでそこで遊んでいた男たちはどこに行った?)
やんべ 〜しよう、〜やろう
用語使用例:午後は玉菜のたね(種)まじやんべ(午後はキャベツの種まきをしよう)
※種まきが濁った「種まぎ」の「ぎ」の発音は「ぎ」というよりは「じ」に近い
やんだ いやだ
用語使用例:「今度デートすんべ」「おめどは『やんだ』」(「今度デートしよ」「あなたとはいやよ」)
やんだおら あらいやだ、どうしましょ(女性言葉で男は使わない)
用語使用例:「いずろ(一郎)あんつぁど花子さがおおげんが(大げんか)すたそうでねぇの」「『やんだおら』、それでどうなったべ」(「一郎さんと花子さんが大げんかしたそうよ」「あらまぁ、それでどうなったの」)
ゆ お風呂、お湯 お風呂、お湯ともに「ゆ」または「おゆ」という
用語使用例:「『ゆ』、わ(沸)いだが」「いいあんべにわいだな」(「お風呂は沸いたか」「ちょうどいい具合に沸いたよ」)
ゆんべ 夕べ
よがんべ いいよ、いいでしょう
用語使用例:「あだら(新)すテレビか(買)いてんだげんじょ、なじょだ」「『よがんべ』」(「新しいテレビ買いたいんだけど、どう」「いいよ」)
よこびづ 曲がっている、傾いている、整然となっていないさまをいう
用語使用例:にでぇ(荷台)の段ボールが「よごびづ」になってっぞ(荷台の段ボールが傾いているよ)
よっぱ たくさん、十分 「もうたくさんだ」というときに使う
用語使用例:「もうつっと飲めよ」「いや、『よっぱ』だ」(「もう少し飲めよ」「いや、たくさんだ」)
よのもの ほかのもの
よばれる ごちそうになる
用語使用例:「あがってくなんしょ」「んじゃ、ちょっと『よばれっぺ』が」(「召し上がって下さい」「それじゃ、ごちそうになります」)
よめごど ぐち、つぶやき 「世迷い言」が訛ったもの
用語使用例:ふられだがらって、いづまで「よめごど」かだってんだ(振られたからって、いつまで愚痴言ってるの)
よわり 夜なべ仕事、夜間の作業
らいさま 雷(雷を「らい」と読むことからこう呼ばれる)
わが 自分、(相手に対し)あなた
用語使用例:五郎(ごろ)あんつぁはしとのごどより、「わが」ごどすかかんげねぇがらな(五郎さんは人のことより自分のことしか考えないからなぁ)
んだ そうだ、そのとおり 相手の問いかけに対して同意を示すときに使う
用語使用例:「田んぼさいってちたのが」「『んだ』、水のあんべみでちただ」(「田んぼに行ってきたのか」「そうだよ、水の具合を見てきたんだ」
んだら それなら 「んだ」に一字加えただけだが、意味はまったく違う
用語使用例:仕事(すごど)いづだんらぐすたな。「んだら」つうはんにすんべ(仕事一段落したよね。それなら昼ご飯にしよう)
んでね(んね) 違う、そうではない
用語使用例:「おめのあんちゃ こんだ祝言あげんだってな」「『んでね』、ガールフレンドにふられだの」(「君の兄さんは今度結婚するんだって」「いや違うよ、ガールフレンドに振られちゃったの」)
んま 馬
んまい(んめぇ) 美味しい 「美味しくない」は「んまぐね」
用語使用例:このけとばすは「んめぇ」な(この馬刺しは美味しいね)