合コンの誘い
■合コンに行かないか
〔会津弁〕
弘「こんだのちんように合コンすんだげんじょ、おめもいがねが」
明「どんなしと(人)くんだべ」
弘「洋子のともだづの病院の看護師だって。しとりはすげーびずんだってゆっでたな。ほがにもかわいい子もつっちくんだって」
明「看護婦が、いぎでなぁ」
弘「んじゃ、ちまりだな」
明「おどごは誰々だ」
弘「五郎、たげす(武)、勝、はずめ(萌)、それにおれどおめの5人だ」
明「たげすとはずめはくづ(口)はうめぇす、いげめん(イケメン)だがらなぁ。なんだがおれらは2人のしぎだでやぐ(引立役)さなりそうだな」
弘「んじゃ、いぐの止めんのが」
明「んなごどねぇ。いぐべ。しぎだでやぐ(引立役)でもなんでもやってやっがら」
〔標準語〕
弘「今度の金曜日に合コンするんだけど、君も行かないか」
明「どんな人が来るの?」
弘「洋子の友達の病院の看護婦だって。1人はすごい美人だそうだよ。ほかにかわいい子も連れてくるんだって」
明「看護婦かぁ、行きたいな」
弘「それじゃ、決まりだね」
明「ところで男は誰が来るの?」
弘「五郎、武、勝、萌、それに僕と君の5人だ」
明「武と萌は話はじょうずだし、イケメンだからなぁ。なんだが僕らは2人の引立役になりそうだね」
弘「それじゃ、参加しないのかい」
明「そんことないさ。行くよ。引立役でもなんでもやってやるさ」
〔解説〕
会津では美人のことを「ちりょうよす(器量よし)」といっていましたが、最近はテレビの影響もあり、標準語で使われる言葉を会津訛りで話すことが一般的になり、「びずん」と発音しています。
なお、「んじゃ」「んなごどね」など、会津弁では「ん」で始まる言葉は会話でよく使われます。